わが家のキッチンはいまどきの新築マンションにしてはたぶん珍しい独立型。
独立型とはいえドアはないのでLDから食器棚も目に入るし、キッチンの色との相性もあるし、白でいいんだろうか、でも黒だと圧迫感ありそうだし……と食器棚の色をどうするかでこの頃はずっと悶々としていました。
2013年12月。仕事納めかその前日あたりにちょこっと辰建さんへ行きました。特に用件はなく、ほとんどメールでのやりとりだったので年内に決定事項を確認しておこうかなと。
その時にKさんから「(食器棚の)中の色はどうしますか?」と聞かれたんです。意味がわからず「えっ?中の色って?」と言ったら1枚の写真を見せてくれました。
——またしても運命の出会い。
玄関周りの施工例の写真で、靴箱の外側は木、中は掃除しやすい白の化粧板です。
「こんな風に色(素材)を変えられるんですよ」
中の色よりも外側が気になる私。外側は何なのか聞いてみるとシナ合板というものらしい。んーーー。
「……これにできますか?」と聞くと「大丈夫ですよ。値段も同じか、もしかしたら安くなるかもしれません」と仰るではありませんか。えっまじ!!!
「こっちにします」
頭の中のもやもやが消えた瞬間です。
キッチンの場合、ポリエステル化粧板の方が手入れが圧倒的に楽なので、一般的にはお勧めしないそうです。ただKさん、自分ならシナ合板にすると仰っていました。それならそうと、もっと早く教えてくれればいいのに(笑)。
見せていただいた写真は蜜蝋ワックスだそうで、わが家はどうするか。蜜蝋ワックスを塗った板切れをお借りし、お正月休み中に考えることにして辰建さんを後にしました。
木を使うのだから自然系の塗料がいいなと(とは言ってもシナ合板は「合板」なので自然素材ではないそうです)、オスモカラー、リボス、アウロ、蜜蝋ワックスで考えて考えて、違いが全然わからないのでオスモカラーのサンプルを取り寄せオスモカラーウッドワックス「バーチ」の二度塗りに決定。
数年ごとにメンテナンスが必要とのことなので、最初は白で汚れたら徐々に濃い色にしていこうと思い、白系のバーチにしました。床が白のフローリングで家全体も白なので合わないこともないかな、と。
防水性・撥水性を知りたくて見つけたこちらのサイト(伊勢型紙おおすぎ)も面白かったです。
「シナ合板」の存在を知ってから調べると出てくる出てくる。そしてどれもかっこいい。
黒いキッチンと木の白っぽい食器棚が合うかどうか、全く自信はありませんでした。さらに言えばオスモを塗るとどういう色になるか見当も付かなかったし。
ただ万が一合わなかったりイメージと違っていたとしても、自分の好きなものだから後悔しない自信だけはありました。
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