おちくぼ物語
初めて観る演目です。見目麗しく心も美しい先妻の姫が継母とその娘たちに虐められ、最後は幸せになるというシンデレラのようなお話。平安時代の「落窪物語」を題材にしたとかで、題名は聞いたことありましたがストーリーは初めて知りました。いつの時代でもどこの国の好む話は同じなのねと、なんか妙に納得。美しく健気で浮き世離れしたおちくぼの君を七之助、おちくぼと結ばれる都で評判の貴公子左近少将を隼人が演じました。
おちくぼは七之助のイメージそのもののだし隼人はイケメンだし、美男美女のカップルは物語世界そのものでしたが、姉さん女房感は否めませんでした。
巳之助と新悟の夫婦が新鮮で良い感じでした。二人とも若いのに上手いですねー。
巳之助が故三津五郎に似てきて驚きました。友人Rちゃんも同じ事を言っていたので気のせいではないでしょう。
写真でしか知りませんが、巳之助の祖父(9代目)と父親(10代目)は笑っちゃうくらい同じ顔しているのに、巳之助は顔の傾向が違うんだなあと思っていたのですが、ふとした時に見せる仕草や表情が三津五郎に似ていてドキッとしました。嬉しくも切ない、切なくも嬉しい、どっちなんだろ。
棒しばり
勘三郎が亡くなった後に三津五郎と勘九郎が演じ、今度は勘九郎と巳之助だなんて、ちょっと早すぎ……。高坏もそうでしたが、勘三郎って凄かったんだとつくづく感じる一幕でした。勘三郎は歌舞伎とか舞踊を超えて、最高級のエンターテイメントだったんだなあ、と。
別に比べるつもりはないんだけど、どうしても比べてしまいます。
とは言っても、とても楽しい舞台でした。今後が楽しみ。
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