2015/08/19

八月納涼歌舞伎 第二部

ひらかな盛衰記 逆櫓

初めて観る演目で、当日ちらしだけを頼りに見ていたせいか、よくわかりませんでした。私は予習は一切しないので(敢えてしないわけではなく面倒なのと、まだ観ぬお芝居に興味がないから)初めての時代物は、特に歌舞伎座の場合は見取り狂言が多いので、ハードルかなり高めです。
通しで観ると、えーこういうことだったんだーと思うことが多々あります。歌舞伎座でも、もっと通し上演をやって欲しいです。ただし忠臣蔵を除く。
橋之助ファンなので、橋之助が見られただけで嬉しいです。ただ少々力みすぎ?なんか最近迷走中の気がします。
というわけであまり感想のない逆櫓でした。

京人形

左甚五郎(勘九郎)が郭で見た太夫を忘れられず、そっくりの人形を彫ったら魂が宿り──という話。お人形さんのような七之助が人形役です。七之助は魂のこもっていない役をやらせたら絶品の気がします。(褒め言葉です)
人形は、最初は甚五郎の魂がこもっているという設定で動きが男で、困った甚五郎が太夫の落とした鏡を人形の懐に入れると、人形は女の動きをします。
七之助は人間とも人形振りとも違う不思議な動きで男女を自然に演じ分け、お見事でした。美しく着飾った花魁が男の動きをすると、本当に違和感ありました。

女房おとく(新悟)が甚五郎に請われ仲居さんをやるんです。女房なのに、勘九郎と七之助の中に入ると本当に仲居さんのように見えました(ごめんなさい)。

後半は突然、甚五郎が家に匿っていた娘が実はどこぞの大切な姫で、という展開になり追っ手が現れ立ち回りが始まります。
それも5分くらいバタバタして幕となるので、後半はいらないんじゃあないかと思いました。なぜ人形だけのファンタジーにしなかったんだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿