2011/08/02

じき宮ざわ

お昼のコース
・先付け(ホタテと何か。忘れた)
・お造り(すずきの炙り)
・お椀(鱧とじゅんさい)
・焼き胡麻豆腐
・冷たい炊き合わせ(なす、芋茎、無花果の赤ワイン煮)
・ご飯と香の物
・スイカとジュレ
・最中と抹茶

料理はどれもすごく美味しかったです。
名物の焼き胡麻豆腐はもう一度食べたい。
ただ雰囲気が……私には合いませんでした。
出された料理をありがたく頂戴するような空気がそこはかとなく感じられ私にはダメでした。
様式美を愛でる感じがダメというのか。
んーーーあとご主人が全然笑ってくれません。
料理は本当に美味しいし、器も素敵だし、ホント私に合わなかっただけです。
ずっと前から訪れたい店だったのでそういう意味では大満足。

追記
私の周りでは非常に評判がよく、この日はたまたまご主人の機嫌が悪かったのではないかとか言われました。

2011/08/01

啐啄 つか本

ここは祇園だし、今度は敷居が高いに違いない……と思いながら店に入ったら、若いご主人がにこやかに迎えてくれました。そしてまたしてもご主人が想像以上に若いことに驚く。
「中善」もそうだったけれど、店を決める前も決めてからもwebで何度も評判を目にするうちに、頭の中でご主人がどんどん神格化されオッサン化していたようです。

何種類かある日本酒の中からSは「墨廼江 大吟醸 吟星四十」、私はオススメだという京都のお酒を注文してスタート。

・じゅんさいとオクラのジュレ
・タコと里芋の煮物 タコの卵添え
・アコウの洗い
・白みそのお椀
・鱧寿司
・アワビ、白芋茎、焼きナスの炊き合わせ
・赤ムツの蒸し物
・キスととうもろこしの天ぷら
・ウニ丼
・穴子のせ御飯
・デザート(トマトのシロップ漬け、ミントのジュレ)

一皿目から感動。感動。感動。とろけるような口当たり、というか印象がふわっとした料理。

続けて日本料理を食べて、店による出汁の違いというものに初めて気付いたというか感じたというか。その店を好きか嫌いかというのは、料理ではなく出汁の味だと思いました。
こちらの出汁は透明感があって優しい。料理が体の中にすーっと吸い込まれていくような柔らかさがあります。
その優しい透明感はデザートにも存在していて、最初から最後まで一体感のある料理でした。
今ならブラインドで塚本さんの料理をいただいても絶対にわかる……気がする。

店にいる間は至極真っ当な日本料理だと思って食べていましたが、例えば赤ムツの下におろし玉葱とマスタードが使われるなど面白い食材や組み合わせが結構あって、今こうして思い出すと斬新で革新的な日本料理の気がします。

最後に。ご主人がめちゃくちゃ面白い方でした。客を楽しませてくれます。
そして時折見える緊張感もまた良かったです。
料理に加えてこの辺のバランスも私の好みなのでしょう。ご馳走様でした。またお邪魔します!

2011/07/31

中善

京都の中善にいってきました。

私の「若い料理人+カウンターの店」という注文でSが選びました。店に入る前に若い板前さんの姿がちらっと見え、お弟子さんかと思いきやご主人で、まずびっくり。若い料理人の店と決めたのは私なのに、予約をしたのは随分前ですっかり忘れていました。

・雲丹豆腐
・八寸
(瓜と大徳寺麩の胡麻和え/蛸の子の煮物/黒豆の枝豆/がら海老の素揚げ/
鱧寿司/鱧の子入り寒天よせ/鯛の酢〆水玉胡瓜巻き/生姜の甘煮)
・お造り(最初に明石の鯛とシマアジ、二皿目は鱧の炙り)
・冷製炊き合わせ(賀茂茄子・満願寺唐辛子・カニ・みょうが・出汁のジュレ)
・若鮎の塩焼き
・デザート(桃のコンポート、テキーラサンライズor桃のシャーベット)
〈ワイン〉
アルザスのリースリング(アルベール・ボクスレ2009)とヒトミワイナリーの淡雪2009

雲丹は苦手なのに雲丹の味がするのに雲丹くさくなくていきなり美味しい!
八寸は見た目は地味なのに味の玉手箱とでもいうか、口にする毎に感動が。
そうこうするうちに目の前で鱧の骨切り。サクサクとリズミカルな音♪生まれて初めて見る&聞く鱧の骨切り。京都に来た〜!と一人盛り上がる。
若鮎も、魚の内臓は苦手なのに、この苦さが美味でした。
デザートも感動的で、いわゆるコンポートとは違って、桃に熱を入れることによって瑞々しさをとじこめたような絶妙に調理されたコンポートに、桃そのままのようなシャーベット。そしてテキーラのシャーベットは大人の味。

全体的に塩が強めのしっかりした料理でした。
八寸とお造りのボリュームがあり、なおかつお昼が遅かったのでご飯まで辿り着けなかったのが残念。

地下の防空壕(?)が天然のワインカーヴになっているとかで、私とは無縁のお宝ワインが眠っているのでしょう。

アラカルト可とのことだったのでメニューがあるのかと思い込んでいたらそういうことではなく、今日は○○だけ食べたい等々の常連さんも多いためコース以外でも対応しているとのこと。
ご主人と話しながら次の料理を決めていくのもなかなか楽しかったです。
初めて伺う観光客にも快く対応してくださったご主人に心の底から感謝します。
お弟子さんの女性(というより女の子!)の笑顔が可愛らしく、サービスのソムリエールも親切でめちゃくちゃ幸せな時間でした。
次回はコースで、締めのご飯までちゃんといただきます。こんなお店が近くにあったら絶対に通ってしまいそう。ご馳走さまでした。