2016/03/25

スーパー歌舞伎II ワンピース 大阪松竹座


大阪です。
私たちの周りでワンピースの評判がすごく良く、普段は歌舞伎には無関心なSも興味をもったようで、東京で絶対に再演するからその時に観に行こうと話していたら、たまたま日曜日に神戸に用事ができ、それならば大阪でワンピースを観ちゃえ!となったわけです。
開演前。東京と同じ風景。


演舞場で2回観たし……と思っていたら演出やら何やらが変わっていて今回もきっちり楽しめました。

大きく変わったところは
エース役が福士治から平岳大に。
サディちゃんという新たな登場人物が加わり、それを尾上右近(マルコと2役)。
浅野さんが3役から2役に。3幕のレイリーはいなくなっていました。
私が気付いたのはこのくらいかなあ。

エースは福士治の時は、どう見ても猿之助の方が年上だから「兄貴」というのにかなり違和感がありましたが、平岳大になって年だけでなく体格もよくなり、兄貴然としたエースになっていました。
そういうわけで私は、役者さんの好みは別として、エースは平岳大の方が好きです。

サディ右近は2幕に登場。サディちゃんは名前のごとくSM女王様風のインペルダウン獄卒長。エースをビシバシいたぶります。サディちゃんが登場したことで、東京では言葉で説明されていたことがお芝居に組み込まれ、わかりやすくなっていました。
ただしその分、監獄所長マゼラン=男女蔵の出番が少なくなり、ちょっと残念でした。
3幕のマルコも右近が演じ、マルコの出番も台詞も大幅に増えていました。

浅野さんは疲れちゃったのでしょうか。確かにセンゴクとイワンコフだけでも十分に大変そうだから、非常に理解できます。

1幕2幕は東京よりも無駄な部分を削ぎ落とし上手くまとまっていたと思いますが、3幕はかなりわかりにくくなっていました。
東京版ではエースを助け、共に戦い、エースを失い、喪失感から立ち直るという1本の軸がはっきりしていたのですが、大阪版は見せ場を増やそうとあれこれ詰め込みすぎたのか、軸がよく見えないまま終わりに至ったような。
例えばマルコ右近の逆宙乗り(=客席後方から舞台に向かっての宙乗り)。 逆宙乗りなんて初めて見たのでそれ自体は面白いんだけれど、登場の仕方にしても演出にしても唐突感は否めませんでした。

最後にSの感想。ルフィがおやじすぎる。若手にやらせろ。
いやそれ、仰ることは理解できますが、それを言ったら多分おしまいです。

あれだけの作品を作り上げる猿之助はすごいなと、改めて思いました。
それと己之助、隼人、右近(尾上)をあそこまで見せてくれたことに対して感謝です。

最後にお弁当。ごちそうさまでした。

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