幕が上がり最初に思ったこと。幸四郎の滑舌が良い!
歌舞伎だともごもご籠ってしまって何言ってるのかよくわからないことが多いのに、ちゃんと聞こえるではありませんか。歌舞伎と現代劇では発声が違うのかしら。
などと考えていたら、Yちゃんが私の耳元で「声が聞こえる!」と囁くのでクスッとしてしまいました。同じことを考えていました。
twitterにラ・マンチャの感想で、歳なので滑舌が悪いのは仕方ないが、みたいなことを書いている人がいて、基準が違うとこうも感じ方が違うんだな、といかに自分が主観で生きているのか改めてわかりました。
ということで、ブログに記すことも私の大いなる主観です。
舞台は中世のスペイン。カトリックを冒涜した罪で宗教裁判にかけられるセルバンテスが牢に入れられます。牢の中で囚人たちから身ぐるみ剥がされそうになったセルバンテスは自分の書いた原稿を守るために囚人相手に即興劇をします。その劇が「ドン・キホーテ」。
つまり劇中劇が行われ、幸四郎がセルバンテス、キハーナ、ドン・キホーテの三役を巧みに演じ分けます。
このキハーナというのは「ドン・キホーテ」の主人公で、騎士物語の読みすぎで物語と現実の区別がつかなくなり、世を正すべく遍歴の騎士ドン・キホーテとして旅に出る人物です。
えっと。このラ・マンチャを観るまで、「ドン・キホーテ」の主人公はドン・キホーテだと思っていました。知らなかった……。
劇中、キハーナが物語と現実の区別がつかなくなるように、お芝居が進むにつれキハーナとドン・キホーテとセルバンテスの境界が曖昧になっていました。幸四郎は見事にきっちりと演じ分けています。それなのに三者が徐々に重なってきて、とでも言うのか、彼らが歩む人生が一体誰の人生なのか、よくわからなくなりました。深いと思いました。
物見遊山で観に行ったのに、脚本もしっかりしていて(単なる有名なミュージカルだと思っていた)、何より松本幸四郎は偉大だ!と強く強く思いました。
歌舞伎の時はそんなこと思わないのに……。
歌は上手いし、圧倒的な存在感はあるし、一流のエンターテイナーだと思いました。
幸四郎のラ・マンチャは人生で一度は観るべきミュージカルだと思いました。
全く期待していなかったのに、観て良かった〜。Yちゃんいつもありがとう!
物見遊山で観に行ったのに、脚本もしっかりしていて(単なる有名なミュージカルだと思っていた)、何より松本幸四郎は偉大だ!と強く強く思いました。
歌舞伎の時はそんなこと思わないのに……。
歌は上手いし、圧倒的な存在感はあるし、一流のエンターテイナーだと思いました。
幸四郎のラ・マンチャは人生で一度は観るべきミュージカルだと思いました。
全く期待していなかったのに、観て良かった〜。Yちゃんいつもありがとう!
0 件のコメント:
コメントを投稿